無印名盤Vol.11 リッチー・コッツェン/エレクトリック・ジョイ

某大手レコード店元バイヤーがおすすめするそこまで売れていないけど中古であったら聴いてほしい名盤シリーズ。

今回はこれです。

21歳の若き青年リッチーが超人ギタリストレーベル「シュラプネル」からリリースした3rdアルバム、オールインストです。

このシュラプネルはトニーマカパイン、ヴィニームーア、グレッグハウなどもリリースしており、80年代後期、90年代前半の超絶ギタリストを発掘していた超絶ギターインストならお任せあれなレーベルです。

この爽やかな好青年リッチーがジャケの本作、ややネオクラシカルで弾きまくりだった1stに比べるとかなり楽曲のバラエティーが豊かになり、今のリッチーにつながるファンキープレイも聴かせてくれます。

個人的にリッチーインストNo.1である1曲目「B FUNK」。

タイトル通りハネ系なイントロにファンキーなギターメロディー、さびはお得意のメロディアスなフレーズで爽快感抜群です。

ちなみにこれ作ったのは21歳です。

この曲はかなり今のプレイスタイルにつながっています。

あと個人的にお気に入りがファンキーなワウギターでザクザクしたギターフレーズで「マザーヘッズ〜」的な要素がある4曲目「ACID LIPS」。

シュラプネルのボス“マイクヴァーニー“氏との共演、スローなバラードで涙を誘う5曲目「SLOW BLUES」。

何度も言いますが21歳でこのエモーショナルなプレイ。

随所に速弾きを絡めながらも聴かせどころではしっかりメロディーを効かす、静と動のバランスが取れた名バラードです。

ロックンロールなビートに縦横無尽に駆け巡るボトルネック奏法、アッパーな8曲目「HOT RAILS」などなど全9曲、バラエティー豊かに疾走する名インストアルバムです。

リッチー自身も「僕のインスト作品中ベスト」という通りギター・フリークには無視できない内容です。

私の思い出話ですが20年くらい前に「Wave of Emotion」リリース後に渋谷オンエアーイースト来日公演を観に行きました。

その時のメンバーでドラムがアトマアナー、ベースがなんとTM.スティーヴンスで失神しそうになったのを思い出しました。

最近は「THE WINERY DOGS」です。

メンバーがギター・ヴォーカルがリッチー、ベースがビリーシーン、ドラムがex.ドリームシアターのマイクポートノイという最強の布陣。

来日が待ち遠しいです🙂

シュラプネルレコードの偉業を振り返る1冊↓

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