石野卓球氏企画・監修によるDJ MIXCDシリーズの最高峰「ミックスアップ」
最終章にデトロイトテクノの創始者デリック・メイが登場！
前半はハウスからテクノ、後半になるとデトロイトテクノな選曲。
ここまでファンキーなグルーヴを出せるDJは日本人にはいないでしょう。
デリックメイのDJプレイは結構体験したことがありますが、
このMIX CDはフロアでのデリックメイのDJプレイをリアルに再現しています。
デリックのプレイ見たさにDJブースにかじりついていたことがありましたが、
1曲が大体2〜3分で次の曲につなぐという早繋ぎでミックス！
もちろんこの「MIX UP」でもグルーヴを加熱させる早繋ぎでガンガン攻めてきます。
冒頭は幻のラジオ番組「MAYDAY MIX」を彷彿させるメイデイズイントロからスタート。
爽やかなハウスで幕開けNick Holderの変名プロジェクトFRUIT LOOPS「The Message Is Love」。
続いて選曲されたのはネタモノとしてこのビートがよくサンプリングされるEARTH PEOPLE「Dance」。
超難易度なカットインで突っ込んできます。
単調に繰り返すミニマルなフレーズと高揚感を煽るシンセ、そして優等生は耳を塞ぎたくなる喘ぎ声とともにスローダウンするというまさかのハプニング展開が大バズりして全世界で600万枚売れたLIL’LOUIS「French Kiss」。
この曲は家で大音量でかけてはいけません。
エロい曲の後はクールでかっこいいテックハウス路線で魅了します。
HOUSE PROUD PEOPLE「Lonely Disco Dancer」。
King BrittによるScubaからシカゴハウスの雄 DJ SNEAK、New Soul Fusionとテンポよく繋いでいきます。
シカゴハウスのレジェンドPaul Johnson「A Little Suntin Suntin」からの選曲がデリック・メイの真骨頂！
ファンキーなグルーヴが渦巻いています！！！
この頃からしゃべり芸に磨きがかかっているGREEN VELVET。
アシッドなベースが徐々にビルドアップ！
フロアを加熱させるのにもってこいの曲です。
ミニマルなトライバルハウス。
小休憩的な軽やかなビーツが心地よいTHE HAYDEN ANDRE PROJECT「Tribal Life」。
パパーンでお馴染みのJEFF MILLSを代表する名曲「Alarm」。
この曲をいつのまにか逆回転再生させてPHUTUREの「Spank Spank」とミックスさせてしまうという離業を披露。
20年以上経った今でも人力でここまでやるのは至難の技と思われます。
シカゴのDANCEMANIAレーベルの看板アーティストDJ MILTONのスカスカビートと頼りないピコピコ音がチープな「1999」。
終盤からはデトロイトテクノの首領らしくデトロイトテクノ選曲で攻めてきます。
CARL CRAIGの変名DESIGNER MUSICの名曲「GOOD GIRLS」。
この時代のDJはこの曲をいかにかっこよくミックスするかで力量を試されたものです。
ミニマルな展開ながらアップダウンするベースでフロアのテンションを煽る名曲「CLUB MCM」。
JEFF MILLSの「MASTER PLAN」。
JEFF MILLS「Master Plan」から、さらにJEFF MILLSの変名プロジェクトTHE PURPOSE MAKERを選曲しデトロイトテクノの珠玉の名曲のオンパレード。
デトロイトテクノのダークかつファンキーなグルーヴを抜けた先にはBASIC CHANNEL直径のSUBSTANCEのミニマルテクノ「Relish」
ラストに向けてクールなラテンハウス「GET DOWN GET HORNY」。
BASEMENT JAXX初期の作品です。
明らかにピークを期待させるような噛ませ曲のAUBREY「Aubrey」
大トリを飾るのはまさかのBASSMENT JAXXの隠れたラテンハウスの名曲「Eu Nao」。
ラストはDERRIC MAYの愛弟子STACY PLAINのSILENT PHASE名義「Meditive fusion」Kで幕を閉じます。
あっという間の69分。
32曲というフルボリュームながら詰め込み感が全く感じられないのはセンスとテクニックの賜物です。
シカゴの巨匠 JEFF MILLSのMIX UPも必聴盤！！！！
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