京都の夏は想像以上に暑い。
とくにここ最近は生命の危険さえ感じさせるほどの暑さ。
さらに京都の暑さは暑いだけでなく蒸し暑い。
サウナに行く必要がないくらい蒸し暑い。
そんな京都の蒸し暑さを関東平野育ちの元埼玉県民が知恵と工夫で編み出した涼しく過ごすコツを紹介したい。
ー京都の避暑地の鉄板「貴船」を訪れるー
五感をフルに使って涼しむことができる京都の奥座敷「貴船」
大自然に囲まれた場所なのに京都駅から1時間ちょっとで行くことが可能。
叡山電車「貴船駅」を下車すると視界に広がる青紅葉。
川のせせらぎと大木からのマイナスイオンを浴びればバテた身体もリフレッシュ。
水の神様を祀っている貴船神社には水にまつわる授与品が豊富。
貴船神社で参拝を済ませたらぜひ立ち寄りたいのが貴船名物の川床。
勢い良く流れる清流の伊吹を感じながら食べる会席料理。
なんとも贅沢な納涼体験。
ー鴨川で過ごすー
外は快晴。
暑いけど家の中に篭りっぱなしではなんだか損した気分。
そんな時に訪れるのが鴨川。
おすすめは北大路橋から北山大橋の間。
ここらへんには程よい木陰が多く、キャンプイスとレジャーシートがあれば準備は万端。
北大路橋すぐ近くにあるグリルはせがわでテイクアウトした弁当食べたら仰向けになってしばしの休息。
気温が35度あっても日陰の芝生の上ならそこまで暑くもなく、時折吹くそよ風がなんとも心地よい。
写真に納めたくなるような見事な快晴の日はあえて鴨川で涼んでみる。
ー糺の森でアンビエントを聴くー
アンビエントをテーマにした視聴覚芸術の展覧会「AMBIENT KYOTO」の影響ですっかりアンビエントミュージックが定着した京都。
そのアンビエントミュージックを縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の糺の森を散策しながら聴いてみる。
BRAIN ENOやTERRY RILEYもいいけれど個人的にはCONELIUSの「Ethereal Essence」を推したい。
音の配置や音色が緻密に設計され、ミニマルで淡いメロディーが糺の森が醸し出すスピリチャルなオーラと程よくマッチング。
車や自転車の通行もないから自分のペースで散策が可能。
アルバムを聴き終える頃には古代のパワーチャージが完了。
ー早朝に清水寺を参拝するー
蒸し暑い真夏の京都でもさすがに早朝は清々しくて過ごしやすい。
その清々しい早朝時間を有効活用しておすすめしたいのが清水寺の参拝。
朝6時から拝観可能。
この時間帯は観光客がほぼいなくて散歩ついでに参拝している地元住民がちらほら。
TVのニュースで流れるような喧騒が嘘のようなくらい静寂に包まれていて、この雰囲気を味わうだけでも三文の徳を得たようなもの。
誰もいない清水の舞台の上から京都市街を眺めながらmeditation(瞑想)してみてはいかが。
ーサカイの冷麺を食べるー
夏だけでなく1年中食べたくなるのが中華のサカイ本店の冷麺。
来店客のおよそ8割が冷麺をオーダー。
クリーミーかつコクがあり、爽やかな酸味のスープにキンキンに冷えた特注太麺。
具材は焼き豚(ハム)、きゅうり、刻み海苔といたってシンプル。
クラシックスタイルながらも奥行きのある味わいだからこそオールシーズンで注文が入るサカイの冷麺。
夏バテで食欲不振でも完食できてしまう真夏の栄養補給食。
こんな感じで京都の酷暑を乗り越えている。
エアコンの効いた部屋でスマホでもいじればいいじゃんとはいうことなかれ。
酷暑の中、少しでも外に出て京都を満喫したい元埼玉県民の工夫をぜひとも参考にしてみては。