※2023年9月加筆修正しました
京都に憧れて2008年に地元埼玉県から京都へ移住。
今では「なんでやねん」を躊躇なく使えるようになりました。
前回は関東人が感じたにわか京都人として感じた京都ならではのメリットを紹介しましたが今回はデメリットを5つ紹介します。
筆者紹介・・・埼玉県出身。京都に憧れて2008年に単身移住し、15年以上経った今でも京都が大好きで休日はもっぱら自転車で京都巡り。
京都検定2級保持者、1級合格を目指してます。
基本どこでも混んでいる。土日・祝日はレジャー施設なみ
コロナ明けの2023年の春頃から公共交通機関や飲食店は軒並みギュウギュウ、行列で地元民は敬遠せざるをえない状況となっています。
特に人気の飲食店は外国人観光客の行列が多く,店の7割が外国人なんて店もあります。
最近の話ですと飲食店なんかはオーバーツーリズムによるキャパオーバーに加えて人手不足がかなり影響しているようで、実は提供時間が遅くて回転率が悪く行列しているだけで味は普通というお店も多いように感じます。
では地元民は飲食店の混雑状態をどう対処しているか?
それはピークタイムである12時〜13時を避けるにつきます。
開店後すぐか13時30分以降ならすぐ案内してくれる可能性が高いです。
筆者の京都スタイルはピークタイムずらし観光が基本ですので、朝8時から観光スタート〜11時ごろに昼食〜皆が昼食している12時台に観光名所を巡り、14時ごろにお茶をするようなスケジュールなので混雑はかなり避けられています。
とはいえ15年近く京都に住んでみて感じたのが・・・
土日・祝日は出歩かない。
今はそんな感じになりました。
生粋の京都人が嵐山や清水寺に行ったことがないというのも、
「わざわざ人混みの中に行かんくても・・・」
そんな言葉の意味が理解できるほど混雑しています。
特に生活していて困るのが、バスの混み方が尋常じゃない。
観光だけでなく通学や生活でもバスを利用するのでこれだけはキツイ(泣)
なのでいい自転車を購入しました。
京都にいい自転車を乗っている人が多い理由はここにあるのではと思います。
また、京都は狭い!
実は歩いて観光名所を回れるくらい狭いということも移住してから気付きました。
市バスは乗らずに地下鉄と徒歩で巡る京都観光が筆者のおすすめです。
京都の夏の暑さだけは誇張してなかった
関東人でも京都の冬はなんとか耐えれます。
確かに朝は寒いというか足元が痛い。
でも今はユニクロのヒートテックや暖房器具の質の向上,そして,ここ数年は暖冬で雪も降らないので
実はそこまで寒いとは思っておりません。
逆に関東の方が風が吹くので体感温度は寒かったような気がします。
しかし
京都の夏,特に8月の下旬までは誇張なしに蒸し風呂!
外で作業していると命の危険さえ感じます。
2023年の夏は最高気温38度とかあって流石に外出を控えました。
暑くて湿度が高い。
沖縄よりも暑くてしんどい京都。
ちょっと前までは京都は盆地だから暑いといいつつもなんとか耐えれたのですが,ここ数年は38度超えとかあったり,誇張なしに危ないです。
7月、8月は夜も室内が30度超えが基本。
でも不思議なことに8月16日の五山の送り火が過ぎると朝・夜が過ごしやすくなるのです。
これは京都あるあるだそうです。
仕事がなかなか見つからない
※この転職活動は2012年頃の内容です。
私は前職を離職して現職に就くまで1年かかりました。
前職はアルバイトから社員登用されたので本格的な就活は初めての体験。
まず初めにハローワークで登録,あとは,ネット就職サイトで検索する毎日。
※当時は30代前半,前職では10年勤務,管理職経験あり。
東京とは圧倒的に仕事の募集量が違います。
しかもほとんどがホテルや観光地での売店や飲食店、あとは介護施設ばかりで,商社はほとんどありません。
名の知れたチェーン店やブランド店の募集もありますが,転勤の可能性が高い。
今回の転職では京都永住が条件でしたのでますます仕事が見つかりません。
名の知れた老舗の募集もあり、思わず飛びつきそうになりますが,よく見るとほぼ毎月募集がでています。
離職率が高いのか採用条件が高すぎていい人材が集まらないのか謎ですがやめておいた方が無難です。
また,京都市役所関係の募集も多いのですが,ほぼ単年採用で臨時職員。
まれに臨時職員から嘱託職員にステップアップできますがそこから正規雇用はほぼ無理。
正規社員とほぼ同等の仕事をしているのに圧倒的な待遇格差でモチベーションが上がらないという話はよく聞きますので,頑張れば社員になれるというのは期待激薄です。
そんな超厳しい就職事情の中,私でも就職できたのですが,
アルバイト→契約社員→正社員というステップをふみました。
しかも,正社員まで5年かかりました。
大阪まで検索を広げると仕事はかなりあるのですが,家庭の事情により京都市内がいいなということで今の職場のアルバイトから始めました。
ちなみに10件くらい応募して3件面接,2件採用されましたが1件辞退(勤務地が大阪のため)
もう一件が今の職場です。
京都永住の鍵はまずは安定の仕事を見つけることといっても過言ではなさそうです。
物価と家賃が高い
東京に比べたら完全に敗北ですので,生まれ故郷である埼玉と比較させていただくとやっぱり物価,家賃は高いです。
特に家を借りる時に発生する礼金が異様に高い。
不動産屋に聞いたところ,京都は建物の高さ規制や景観規制などがあって部屋数の制限がある。
さらに,更地も少なくなかなか新築で建てられないから賃貸(アパート,マンション)の数も少ない。
そして,一度契約するとなかなか引っ越しすることが少ないので回転率が良くないなど,良くわからん理由で礼金が高いのではといっていました。
確かに会社負担で引っ越しした際,礼金30万(家賃7万)でしたし,関東では1ヶ月分なんて聞いてええ〜と驚いたものです。
2軒目は確か15万でしたが,それでも敷金と違い帰ってこないお金なので10万以上払うのは抵抗があります。
物価も埼玉よりも少し高めです。
京都にももちろん激安スーパーや業務用スーパーはあるのですが,
京都に住み続けていると本物に目覚めてきてしまいます。
近所に美味しいパン屋や珈琲屋,豆腐も豆腐屋,納豆もこだわりだし,さらに昔は食べなかった和菓子にまで目覚めてしまい気づけば,幼児含む4人家族で食費が10万オーバー!
外食も個人経営のオーガニック系に行くことが多く一回で5〜6千円ととにかく食事にはお金がかかるようになりました。
日常でお金をかけずに満足できるようになったので食事ぐらいはということで今のところ改善の予定はありませんが、
京都は職人気質な本物に触れ合う機会が多いため割高になりがちです。
うどんのだしに馴染めない
このデメリットはおまけです。
メリットが5つだったので合わせてみたもののそこまでデメリットがないことに気づいてしまいました。
でも,関東人のソウルフードは甘辛真っ黒なうどんだし,富士そばの味がデフォルトです。
関西ではうどんだしが透けていてだしが効いているのですが基本薄味です。
上品なお味なのですがなんか物足りません。
昔に比べて七味多いめに入れてしまいます。
なので,京都に移住してから関東のうどんだしby富士そば風をマスターしました。
だしは京都の老舗うね乃の出汁パック「赤じん」を使用。
400ccの水が沸騰したら出汁パックを入れて5分くらい煮出します。
出汁パックを取り除き,醤油大さじ2〜3,みりん大さじ2,砂糖大さじ1くらい入れるとなんとなく富士そば風になります。
だいぶ甘辛めなので関西出身の奥さんには不評です( ; ; )
うどんだしは自分の口にはあいませんが蕎麦はうまい店が多いので京都では基本蕎麦です。
最後に…
とはいえ,京都移住はメリットが多く,デメリットはそこまで気になりません。
特にお金を使わずとも得られる満足感は埼玉ではなかなか得られなかったんじゃないかと思います。
ちなみに京都の人は良く出身地を訪ねてきます。
その時,埼玉に引け目があるわけじゃないのですが咄嗟に関東と答えてしまいます。
もちろん関東のどこ?と問い詰められますが…
京都の人にとって埼玉は茨城,栃木と同等のポジションであるということ。
いくら東京に近いといってもあまり関心を持ってもらえず,残念ながら話が膨らみません。
とはいえ,たまに実家帰るとホッとするのはやっぱり故郷なのだなと思います🙂
↓京都のプチ良いところも紹介していますのでよろしかったらご覧ください。
京都観光の強い味方「地球の歩き方 京都」↓