こんにちは。
埼玉県から京都に移住して14年が経過しました。
京都での暮らしにすっかり慣れてきて関西弁も躊躇なく使えるようになりました。
年に1、2回ほど埼玉の実家に帰省することがあるので地元の友人達と飲みに行くと必ずと言っていいほど京都での暮らしのことをよく質問されます。
その質問の中でも特によく訊かれる質問をピックアップしてみましたので、これから京都へ移住を考えている方の参考になればと思います。
京都で最初に住んだところ
京都で最初に一人暮らしをしたところ・・・それは
京都市左京区にある一乗寺です。
よく京都の人に「よう一乗寺をえらばはったねぇ〜」とよく言われました。
深い意味はわかりませんが・・・
確かに他府県から京都に移住する場合、大抵は大学の近くや会社の近くを選びます。
移住目的だけの場合だと京都駅付近や四条あたりの繁華街か市営地下鉄沿線を選びがちです。
ではなぜ、当時勤めていた転勤先からも遠く、市内中心地へのアクセスもそこまで良くない一乗寺を選んだかと言いますと眼鏡が理由となります。
26歳ごろ、コンタクトが目に合わなくなったので眼鏡を作ろうということで、どうせならいい眼鏡が欲しくなりました。
その頃は日本のロックバンドにも眼鏡アーティストが台頭してきていて、くるりの岸田繁、アジカンの後藤正文、サンボマスターの山口隆などかっこいい眼鏡ロックアーティストが流行ってました。
その中でもくるりの岸田さんの眼鏡がかっこいいなということで京都・眼鏡で検索をしたらこのお店が出てきました。
眼鏡業界きっての名店OBJの最寄り駅は叡山電車の一乗寺駅で、眼鏡を購入するついでに街を散策してみるとラーメン屋や定食屋が多く、また、世界中の観光客が集う本屋恵文社があります。
また、程よく離れた場所に詩仙堂や狸谷山不動院など観光スポットがあり、もし移住するなら文化・歴史・グルメが程よくミックスされた一乗寺と決めていたので、京都に転勤が決まってすぐ一乗寺の物件を探しました。
↓京都市内で最もアクセスがいい山寺“狸谷山不動院”
運よく一乗寺駅から徒歩1分のワンルームマンションに引っ越すことができ、その後2回の引っ越しを経験していますがどれも一乗寺付近に住んでいます。
この街はとにかく若者が多いので、よそさんがはじめて住むには好ロケーションだと思います。
今ではあのラーメン二郎がオープンしてラーメン好きには夢の国です。
京都に移住してよかったこと
京都に移住してよかったこと・・・それは
「お金を使わずとも満足度の高い生活が送れること」
京都に移住してから始めた趣味がマラソンと読書。
そして一番の変化がミニマリストになったこと。
埼玉にいた頃は、満たされた休日を過ごすためには都内に出てショッピング・グルメ・エンターテイメントなどやることをバンバン詰め込んでヘトヘトになりながら終電ギリギリで帰宅というマキシマリストな時代でした。
京都に移住してからの休日の過ごし方は午前8時にマラソン、ゴールであるスタバでゆっくり読書かワーキング、30分程度の昼寝をした後は何もない部屋でゆっくり過ごすか掃除・散歩というのが定番となりました。
京都に暮らしてみて気付いたのはほど良い生活の余白が心地よいということ。
こんな休日を過ごしているので1日500円程度でも満足感ある生活を過ごせています。
個人的におすすめのスポットが平安神宮のある岡崎エリア
平安神宮を参拝して府立図書館で本を借りて、近くの蔦屋書店のスタバのテラスで読書、眠くなったら目の前の公園で昼寝・・・これだけで朝から夕方まで過ごせます。
↓他にも京都はメリットがいっぱい
京都の暑い・寒いは本当か
移住する前からすごく気になっていたこと、それが・・・
京都の夏は暑く、冬は底冷えするような寒さがあり過ごしにくいのでは?という思いがありました。
そして移住してみてわかったのが
「夏の暑さは耐え難いほど暑いが冬はなんとかなる」というのが感想です。
京都の夏はここ数年生命の危険さえ感じるくらいの暑さ。
京都は盆地で湿気がたまりやすく蒸し風呂のようだと例えられますが、まさにその通りで歩くだけで汗がびっしょり、夏場は替えの肌着がないとやってられないくらいの暑さ。
京都の暑さのピークは祇園祭の巡行日である7月17日から五山送り火がある8月16日くらいまでがとにかく暑い!
夏の暑さは尋常ではないのですが、ここ最近の冬はなんとかなるというのが実感です。
関東にいた頃の方が風が強くて体感的に寒かった記憶があるのですが、京都はほぼ無風です。
そして、ちょっと残念だったのが京都市内は雪がほとんど降りません。
ポストカードにあるような金閣寺の雪化粧は年に数回あるかないかです。
京都の冬は大阪とかに比べれば確かに寒いのですが、ユニクロのヒートテックが進化してからは足元からくる底冷えもなんとか耐えられるようになりました。
関東人には夏は過ごしにくく、冬はなんとかなると答えています。
京都の就職活動について
自分は28歳に仕事で京都に転勤なり、東京に転勤が決まったタイミングで退職しています。
その当時は32歳、10年間勤めていた会社を辞めて孤立無援の状態で初めての就職活動を経験しました。
その頃の就職活動といえばハローワークかネットの求人サイトを閲覧するぐらいで、今みたいな転職エージェントはそこまで浸透していなかったと思います。
その時に実感したのが東京・大阪に比べて京都は圧倒的に求人が少ないということ。
観光都市だけにホテルや飲食、お土産屋や高齢者も多いので福祉、介護系が多く、商社などはハローワークではあまりでてきません。
特に今回の再就職の条件が転勤がないこととしているので、ますます見つかりません。
また、ハローワークの求人の中に有名な老舗の名前があがってたりするのですが、毎週募集しているところをみると離職率が高いと勘繰ってしまいます。
あと、京都市関係の臨時職員の募集もよくでていますが、臨時職員からの正規雇用はまずあり得ません。
貴重な時間を潰してしまいますので短期目的以外ならおすすめしません。
いろいろありまして就活に1年かかってしまいましたが、なんとかアルバイト採用で正規雇用となり、少しは安定した暮らしができるようになりました。
これから京都に移住を考えている方はまず仕事を見つけてから移住するのが絶対おすすめです。
よそさんが京都に移住してから探すのはなかなか辛いものがありましたので( ; ; )
関東に戻りたいか
関東に戻りたいか・・・よく聞かれる質問です。
答えはNOです。
よほどの事情がない限りは埼玉含めて他府県への移住は考えておりません。
京都をうまく表現した言葉に「ほどよく都会でほどよく田舎」というのがあります。
京都駅や河原町に行けば欲しいものは大抵手に入りますし、遊ぶところもいっぱいあります。
そして、嵐山や鞍馬、大原にも市内から60分以内で行くことができるとてもコンパクトな街です。
こんな環境の街は他府県にはなかなかないと思います。
最初はよそものである違和感を感じながらも10年以上住んで見ると程よい距離感が逆に心地良くなり、つかずはなれずといったお付き合いのコツもつかんできます。
今では京都で二児の父として子育てもしていますが、関東人だからという不都合は一切感じることなく、想像以上に気さくで親しみやすいパパ・ママも多いです。
ただ、奥さんが関西人というのは関東人として頼もしいところがあります。
子育てとか偉そうに言っておりますが、お母さん同士の付き合いをうまくやってくれているのは奥さんであることを付け加えておきます。
いかがでしたでしょうか。
他にもいろいろと聞かれることが多く、京都移住あるあるで話のたねはつきません。
そして、関東人にとって京都は憧れの土地であると同時に敷居が高いと思いがちです。
実際に移住してみるとそんなことはなく、程よい距離感で近所付き合いもできて住みやすい街だと答えています。
また、移住者の特権として「旅行気分を味わいながら生活ができる」というのがあります。
今でも八坂や清水寺、嵐山あたりを散策するとテンションが上がります。
なので京都が好きだという思いがあればなんとかなります。
次回はもう少しマニアックなQ&Aを公開しますので乞うご期待😃
↓京都のおすすめ本