冬の京都観光おすすめスポットは澄んだ空気が心地よい鳥獣人物戯画でお馴染みの世界遺産「高山寺」

底冷えが厳しい京都の冬は1年で最も観光客が少ない季節。

特に紅葉シーズンが過ぎた12月中旬と正月明けから2月下旬まではいっきに観光客が少なくなる頃です。

今回は、観光客が少なくなる冬の京都で、筆者が実際に訪れて良かった世界遺産「高山寺」をご紹介します。

SAZM

筆者紹介・・・埼玉県出身。京都に憧れて2008年に単身移住し、15年以上経った今でも京都が大好きで休日はもっぱら自転車で京都巡り。

京都検定2級保持者、1級合格を目指してます。

高山寺とは

高山寺は京都市右京区栂尾(とがのお)にあり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

774年に創建され、1206年に明恵上人が後鳥羽上皇より寺域を賜り、名を高山寺として再興しました。

寺宝が数多くあり、国宝8点、重要文化財1万点余りを所蔵。

中でも有名なのが国宝「鳥獣人物戯画」

高山寺を知らなくてもこの絵は知っているという人も多いはず。

この絵巻物は全4巻(甲・乙・丙・丁)もあり、甲・乙巻が平安時代、丙・丁巻が鎌倉時代の製作と考えられているとのことで日本最古の漫画と言っても過言ではありません。

高山寺境内にある「石水院」で鳥獣人物戯画絵巻甲巻(複製)が展示されています。
1000年以上前とは思えないこの躍動感ある動きの表現力

また、高山寺はお茶の発祥の地としても有名。

栄西禅師が栄から持ち帰った茶の実を明恵上人が山内で育て、その茶の苗木を宇治に移植したことで全国にお茶の文化が広まりました。

京都を代表するお茶の名店「柳桜園茶舗」のベストセラーであるかりがねほうじ茶「香悦」のパッケージにも鳥獣人物戯画が使用されています。

「石水院」からの絶景を独占

高山寺の観光ピークは紅葉シーズン。

京都を代表する紅葉の名所として、11月下旬から12月上旬まで世界各国から観光客が訪れるので境内は超がつくほどの人だかりとなりますが、底冷えが厳しい冬のシーズンはかなり観光客が少なくなるので「石水院」をほぼ独占することができます。

拝観時間は朝イチが圧倒的におすすめ。心地よい木漏れ日の中、静寂に包まれた環境で絶景をぼんやり眺てます。
柱がちょうど額縁のようになるパノラマ絶景ポイント。
朝日の入り方が綺麗。
真冬の空気はとても澄んでいます。

筆者のおすすめは冬の澄み切った空気の中から眺める石水院の絶景を30分くらいぼーっと眺めること。

心が浄化されて小さいことはどうでも良くなってきます。

お土産はもちろん鳥獣人物戯画グッズ

石水院入口すぐにびっしり飾られた鳥獣人物戯画グッズ。

日本各地で売られていますが本店「石水院」で販売・授与されているものは格別。

御朱印帳からお守り、ポストカードや手ぬぐいにTシャツから暖簾まで多種多様な品揃え!

筆者も10年以上前になりますが御朱印帳と子犬の置物を購入しています。

御朱印帳の表紙にはあの名場面が。
動物好きの明恵上人が愛玩したと伝えられる伝湛慶作の木彫の仔犬のレプリカ。

高山寺行くなら「市営地下鉄・市バス1日乗車券」がマスト

京都駅から高山寺までのアクセスはJRバスで約55分。

料金は片道530円で往復なら1,060円かかりますが・・・

市営地下鉄・市バス1日乗車券なら1,100円で地下鉄、市バスだけでなくJRバス・京都バス・京阪バスも1日乗り放題。(JRバス・京都バス・京阪バスは一部路線除く)

高山寺までの道中に龍安寺や御室仁和寺、妙心寺もあるので途中下車することもできます。

また、高山寺から市バス8番に乗って太秦天神川駅前で下車すれば地下鉄にも乗車できるのでさらに便利。

市営地下鉄と市バスの併用することで大混雑で悩ましい京都を効率的に観光することができます。

もちろん京都在住の筆者もヘビーユーザーです。

市営地下鉄烏丸線の終点駅「竹田駅」で下車してみました↓

まとめ

いかがでしたでしょうか。

京都の真冬は極寒というイメージがありますが、日中はそこまで寒くはありませんので、真冬の閑散期に観光するのもゆったりできておすすめ。

今回、ご紹介した石水院も普通に拝観したら10分程度で観れてしまいますが、真冬は観光客も少ないので縁側で30分くらいぼ〜っとすることができます。

冬の澄んだ空気が心地よい「高山寺」を観光ルートに組み込んでみてはいかがでしょうか🙂

栂尾山 高山寺

拝観時間  8時30分〜17時

石水院拝観料  1000円(秋期入山料500円)

駐車場  50台(11月のみ有料)

交通アクセス

■JR 京都駅から JRバス高雄・京北線「栂ノ尾」「周山」行 栂ノ尾下車(約55分)

■京都市営地下鉄烏丸線四条駅から市バス8系統・栂ノ尾下車

PAGE TOP