京都には数多くのモダニズム建築が存在していますが京都・洛北の地にも世界的に有名なモダニズム建築 京都国際会館があります。
場所は京都市営地下鉄の終点国際会館駅下車すぐ、市民の憩いの場宝ヶ池公園に併設し比叡山をバックに堂々と鎮座しています。
市民の憩いの場に馴染まぬ巨大な秘密基地のような外観の京都国際会館は多目的なイベントホールであるため、普段は関係者以外は入館することができないのですが、ここ最近、一般開放日を設けて無料で内覧できるようになりました。
京都国際会館とは
1966年(昭和41年)に丹下健三の弟子、大谷幸夫氏による設計で、日本最初の国立会議館として開館。
この頃の日本はちょうど高度成長期ということで必要以上に豪華なエントランス、ステンドガラスに圧倒されます。
京都国際会議場は日本初の国際会議場として数々の歴史の舞台となってきましたが、その中でも1997年に温室効果ガスの排出削減を先進国に義務つけた初の国際ルール京都議定書を採択された場所として世界的にも有名になりました。
そんな歴史的な大舞台にもなった京都国際会館の一般開放で魅力的だと感じた3つに理由を紹介します。
おすすめ理由① 高度成長期の過剰な情熱を感じられる
昭和41年ということで日本もこれからという時期、今では考えられないくらい細部にまでこだわりとお金をかけています。
個人的には手すりのデザインと波模様の絨毯、高い吹き抜けと柱の構造に惹かれました。
そしてここ京都国際会館で特筆すべきが別名剣持勇ミュージアムと称されるほど剣持作品がそこらにあり座り放題!
シックな空間に色鮮やかな剣持デザインに目を奪われます。
何気ないベンチすらも内装とマッチして絵になります。
これだけ贅沢な空間に身を委ねることができるだけでも一見の価値ありです。
おすすめ理由② 贅沢空間で優雅なカフェタイム
京都国際会館のロビーには京都の老舗前田珈琲プロデュース「NIWA cafe」が営業しています。
ハヤシライスやカレー、タコライス、ピザトーストなどの軽食やケーキやパフェ、フレンチトーストなどバラエティ豊かなメニューを展開しています。
こちらのラウンジももちろん剣持勇デザインのもの。
高い天井が開放感あります。
ラウンジ以外にも庭園を見渡せるテラス席もあります。
抜群のロケーションでいただく食事とコーヒーが日常の喧騒感を忘れさせてくれます。
時間がゆるす限りゆっくりしたひとときを過ごしたいものです。
おすすめ理由③ 近代的な建築物と自然豊かな日本庭園
宝ヶ池公園と比叡山に囲まれた京都国際会館。
視界にはマンションや電信柱などが入り込むことなく周辺環境が丸ごと借景になっています。
一般開放日では日本庭園も自由に散策することができます。
どこから写真を撮っても絵になります。
池に映ることも計算されているかのようなデザイン。
外から見ると水上に浮かぶ要塞のようです。
ここを散策するだけでも1時間くらいは平気で過ごせます。
ざっと3つのおすすめを紹介させていただきました。
豪華な内覧と外観、そして優雅なカフェタイムが楽しめる京都国際会館の一般開放日は2時間くらいは平気で過ごせます。
駆け足な観光よりもここでゆっくり贅沢な時間を過ごすというのも通な京都観光といえるのではないでしょうか。
一般開放日は公式サイトでチェック。
寺社仏閣の観光も良いですがこのモダニズム建築で優雅なひとときを京都市民であるsazmが推薦いたします😀