何もないけど好きな「宝ヶ池駅」

叡山電鉄が好きで叡山線沿いに住んでかれこれ15年。

これまで別の地域に引っ越したいと思ったことは一度もない。

埼玉から移住して最初に住んだのが「一乗寺」

今ではラーメン街道なんていわれていてちょっとした観光スポット。

京都の繁華街である河原町まで電車で20分程度、自転車でも30分程度の距離感であるもの生粋の京都人からは「えらい遠くに住んではりますね〜」とよく言われた。

これまで一度も叡山電鉄に乗ったことがないという京都人が多数いるのも事実。

叡山電鉄といえば京都を代表する観光地「鞍馬」「貴船」「比叡山」への最寄り駅がある京都・洛北を横断する路線。

起点駅は京阪電車へ乗り換えができる出町柳駅

路線は2車線あり、叡山本線の終点は比叡山観光の玄関口である「八瀬叡山口」と鞍馬線「鞍馬駅」。

駅数は本線・鞍馬線合わせて17駅で最長距離は8.8kmで最大乗車時間は30分とコンパクトな路線。

冒頭にも「叡山電鉄が好きで」とあるように全ての駅に愛着があるのだが今回紹介する「宝ヶ池駅」にはことのほか愛着が深い

「宝ヶ池駅」は叡山本線と鞍馬線の分岐点なので叡山で唯一4番線ホームまであり、乗り換え目的で下車する人が多い。

観光客にとって「宝ヶ池駅」は乗り換え目的以外で下車することがないと言い切れるくらい最寄りに観光スポットがない

4番線ホームまであるのに無人駅で何もないけどそこそこ乗降者はいる。

視界に高い建物はなくあるのは

景観が見事な田舎駅なのに繁華街まで30分圏内というアクセスの良さ。

快晴の日は爽快感があり夕暮れ時は哀愁が漂うなんともいえない魅力が詰まっているのが「宝ヶ池駅」。

存在を忘れさられてしまったかのような駅看板。
屋根付き(エアコンなし)の待合所が昭和感醸し出していてグッド。

この何もない「宝ヶ池駅」だが2016年に公開された映画で福士蒼汰・小松菜奈主演「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の重要シーンのロケ地で使用されていたことを最近知る。

このシーンをはじめて見た時は小松菜奈の反応にクエスチョンだったが2回目に観た時は号泣してしまった。

映画ファンの間では巡礼地だったらしく期間限定でサイン入りのベンチが設置されていたとのこと。

福士蒼汰が小松菜奈に一目ぼれしたことを伝えるシーンで使用された場所
駅から歩いて15分程度にある宝ヶ池公園内にあるボート乗り場。ここも映画のロケ地で使用。

最寄りに観光地はないけれど、駅自体に魅力が詰まった「宝ヶ池駅」。

自宅から徒歩15分程度の場所にあるから散歩ついでに立ち寄り、ベンチでコーヒーを飲むのがちょっとした幸せ。

何もないけど途中下車してみてはいかがでしょうか。

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