自転車に乗って中村製餡所まであんこ屋さんのもなかセットを買いに行ってみた

京都に移住してから天気が良い日は外に出たくなる。

特に雲ひとつない快晴の日は遠出がしたくなる。

そんな日は自転車に乗って目的地だけ決めたノープランな遠出をしている。

京都市内なら道中に立ち寄りポイントが多いから細かい予定を立てなくてもプチ観光することができる。

目的地はいつも自宅から片道1時間程度の場所、南は京都駅や東寺、西は太秦あたりまでなら自転車で行くことが可能。

今回、目的地に選んだのは北野天満宮そばの大将宮商店街にある創業明治41年、和菓子屋に生あんや練りあんを卸している製あん所の老舗「中村製餡所」

お目当てはセルフ最中が作れるあんこ屋さんのもなかセット

その名のとおりあんこと最中の皮が別になっており、あんこを自分好みの分量にすることができ、皮がパリパリの出来立て最中が味わるのが魅力。

今日は雲ひとつない快晴の自転車日和だったので、かねてから念願だった「あんこ屋さんのもなかセット」を買いに行くことにした。

快晴の鴨川。こんな日は家にこもっているのがもったいなく感じる。

出発は午前11時。

まずは混雑する前に昼食を済ませておきたい。

最初の立ち寄りポイントに選んだのが京都市北区紫竹にあるミシュラン一つ星を獲得の「蕎麦おがわ」へ。

徒歩だと最寄り駅である北大路駅から15分とアクセス不便な場所にあるが自転車であれば問題ない。

開店と同時にお店に到着。

自分の前には1人並んでいただけだったので開店と同時に入店することができた。

ただ、その後続々と来店客がありすぐに満席になり店の外には列ができていた。

蕎麦おがわには定期的に通っている。

個人的には人生の中で食べた蕎麦の中でTOP3に入るくらい格別な味。

蕎麦はもちろん器や店内の隅々まで店主の美意識が感じることができ上質な空間で極上の蕎麦が味わえるとっておきの場所だ。

古民家を改装し京都らしさが漂う外観。店先に飾られるお花にも美意識が感じされる。
「鴨せいろ」じっくり焼かれた合鴨に、少し濃いめで甘めのある出汁がベストでいつも蕎麦湯で割って飲み干してしまう。

贅沢な昼食の後はなんとなく甘いものが食べたくなる。

京都で甘いものといえば和菓子

どうせなら雰囲気あるお店でいただきたい。

蕎麦おがわから大宮通りを下がって今宮通りを西に行けば玉の輿神社とも言われている「今宮神社」があり、その参道には創業1000年以上にもなるあぶり餅で有名な「一文字屋和輔」と「かざりや」の二軒が営業している。

どちらも美味いあぶり餅をいただけるのですぐ入店できる方でよい。

風情ある店内もいいけど、席が空いていれば参道沿いの座席に座って外の景色を眺めながらあぶり餅をいただくのがお気に入り。

一文字屋和輔。店先にはお餅が焼けた香ばしい香りが漂い思わす足が止まってしまう。
メニューはあぶり餅のみ。白味噌と香ばしいおこげが見事なハーモニーで出来立てはここでしかいただけない。あぶり餅も美味いがお茶も美味い。

今宮神社から中村製餡所まで約3km。

自転車で15分程度の距離。

京都市内は南北が緩やかな傾斜となっており千本北大路から千本今出川まで自転車を漕がずに進むことができる

北から南に行く場合は楽だが南から北へは行く場合はしんどいというのが京都人の共通理解。

せっかくなのでちょっと寄り道して上七軒を散策するのもおすすめ。

京都音楽シーンを代表し、Homecomingsを輩出したSECOUND ROYAL が運営するSHOPに立ち寄ってレコードをディグるのも気分が良い。

今日は幽体コミュニケーションズの7inchが気になった。

そろそろ目的地も近くなった。

ここからは京都特有の路地が多くgoogleマップを見ながら進む。

なんだか妖怪だらけの癖強い路地だと思ったら中村製餡所がある大将軍商店街に着いたようだ。

そしてしばらく自転車を漕いでいたら見落としそうな高さに「あん」の看板を発見

製餡所だけあって作業場のような外観で入店するのを少しためらっていたところが店主がでてきてくれたので難なく購入することができた。

店頭商品も餡ともなかセットだけという潔さ。

贈答用もあるからお土産でセルフもなかパーティーもできる。

たまたま発見できたが見上げる高さにある「あん」の看板。

時間を見ればまだ午後2時をすぎたところ。

目的も果たし後は家に帰るだけだがゆるやかなくだりのあとはゆるやかなのぼり。

すなわち行きの2倍はしんどいという計算となる。

ちょっと休憩したいがスイーツは堪能したので帰宅途中にある鴨川湯でひとっぷろ浴びて行くことにした。

鴨川湯はシャンプーやボディーシャンプー備え付けで貸しタオルもあるからお風呂の用意がなくても気軽に行ける。

日が明るいうちに行く銭湯はなんとも贅沢な気分になれる。

京都府立植物園の南側の路地にある鴨川湯。午後2時から夜1時まで営業しているのでとても通いやすい。火曜日定休。

心身ともにリフレッシュできたので、緩やかなのぼりを自転車で軽快に進みながら家路へ。

そしてついに念願のセルフもなか。

パリっとした菊型の皮にずっしりとボリュームある粒あんをたっぷり挟んで一口。

出来立ての最中は皮に水分が移っていないから今まで味わったことがないサクッとした食感。

あんこも甘さが上品でいて高級和菓子のような見た目だからお茶菓子としてのインパクトは大きい。

最初は餡の分量がわからないがケチケチしているとだいぶ余ってしまうことを今回学んだ。

余った餡は餡トーストにしたがこれも見事なまでに美味い。

数量限定商品の京都産丹波大納言小豆を使用したつぶあんとプレーンとほうじ茶の皮のセット(1,760円)。
セルフもなか。あんはこの2倍詰め込んでもいい。皮がパリッとしているもなかを初めて食べた。

今日はお風呂も済ませたので後は読書して眠るだけ。

天気が良い日は大体こんな感じの休日を過ごしている。

インフォメーション

中村製餡所

住  所:京都市上京区一条通御前西入大東町88

営業時間:8:00〜17:00(売切れ次第終了)

定 休 日:水曜日・日曜日

H P:https://www.nakamura-seiansho.com

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