アナログレコードに続き、カセットテープの人気が再燃。
青春時代をカセット式ウォークマンで過ごしたアラフォー世代だけでなく、ストリーミングサービスで音楽を聴いて育った若者世代にもカセットテープで音楽を聴くスタイルが流行しています。
しかし、ラジカセが普及した1980年〜90年代のラジカセで故障なく動作するものは希少のため高額で取引されています。
現行でも生産されているラジカセはあるのですが音質がペラペラで物足りない。
そんな中、音質・ビジュアルをラジカセファンの要求をクリアしたラジカセが登場。
ORION ラジカセ SCR-B7
ORION AUDIOブランドを展開している国内メーカーDOSHISHAが改良を重ねて辿り着いたのがこの「ORION SCR-B7」。
従来機の「ORION SCR-B5」で課題だった音質の問題を大幅に改良し、カセットテープ業界の重鎮たちを唸らせた性能と音質。
ゆるミニマリストである筆者が実際に購入。
それでは、リアルタイムでラジカセライフを満喫していた筆者が、ORION 「SCR-B7」を購入した理由を紹介します。
80年代レトロを再現した外観
ラジカセの外観に求めてしまうのはハイテクよりもレトロな質感。
この「ORION SCR-B7」は80年代に流行した中型サイズのフルラジカセを彷彿させるデザイン。
大きなダイヤルで調整するラジオチューナやイコライザー的要素のインプットレベルメーターとUVメーターも当時の仕様を再現。
スイッチ類は光沢感のあるゴールド仕様。
シルバー系が多かった当時のラジカセのデザインと唯一の差別化。
現行機ではトップクラスの音質を再現
従来機の課題であったペラペラな音質を改良。
筆者の購入の決め手になったのがカセットテープ業界の重鎮たちが音質について太鼓判を押したこと。
音質にこだわった直径12.5cm&3cmの2WAYステレオスピーカー搭載。
低音、高音を独立で音質コンロールすることも可能。
従来機の課題であった物足りない重低音を「BASS BOOST」機能が解決。
ダンスミュージックはもちろん、ソウル、ヒップホップでも理想的な音質を再現しています。
筆者が20代の頃に録音したミックステープ(テクノ・ハウス)を聴いてみましたが、ダンスミュージックの要であるキックの音がしっかり響いていてちょっぴり感動。
こもりがちだったボーカル領域の音質もクリアになってバランスが良くなってます。
実家にあったカセットテープからお宝発見。
電波がよくなかったJ-WAVEから苦労して録音した逸品。
また、2023年になって購入したCORNELIUS「SELECTED AMBIENT WORKS」を聴いてみましたが、デジタルリマスターされた音質ではあるもののアナログ的な質感も感じることができ、味わい深いサウンドでした。
今どきの機能もフル装備
今どき機能として、
Bluetooth再生
USBメモリーやmicroSDに収録されたMP3再生/録音
Bluetoothや外部メモリーからカセットテープ録音
ステレオミニプラグタイプ外部入力端子
ステレオイヤホン端子
が備わっています。
筆者がどうしてもラジカセでやりたかったのが自身で選曲したオリジナルテープ作成。
元DJ(趣味)だったことから選曲にこだわったカセットテープを作りたい!
このラジカセを購入することで、ついに念願を叶えることができました。
Bluetooth再生で録音していますが音域バランスがよく、録音音質に特に不満はありません。
APPLE MUSICで編集したプレイリストをカセットテープに録音してアナログライクなミュージックライフを満喫しています。
また、i-phoneのプレイリストからBluetooth再生の音質もややデジタルな質感ではありますが外部スピーカーとしては申し分なし。
ここでも「BASS BOOST」機能が効果を発揮し、Bluetooth再生にありがちなペラペラな音質に重低音を増幅させることでまとまりのあるサウンドに仕上がっています。
あと、ラジカセの本領であるラジオの音質は見事で充実したラジオ時間を過ごしています。
お気に入りのラジオ番組をUSBメモリーに録音することもできるので便利。
まとめ
2015年ごろからじわりじわりと音楽ファンの間で注目されここ数年でブームになるまで拡大したカセットテープ業界。
デジタルな音質に慣れた若者世代があえてアナログに手を伸ばすのは、温もりのある音質とコンパクトにパッケージングされたジャケットデザインに魅力を感じているからではないでしょうか。
遂に、現行品のラジカセで満足いくものが発売され、ますますブームが拡大しそうな予感。
性能だけでなくインテリアデザインとしても存在感のあるこのORION SCR-B7。
音楽ライフを満喫している筆者も愛用しているおすすめの逸品です。