スターバックスアプリのマイストアパスポートのスタンプを集めるのが趣味というぐらいスタバ好きで、朝ランニングをした流れでスタバで読書や作業をするというのが基本的な休日の過ごし方。
全国各地にはスターバックスリジョーナルランドマークストアという、地域の対象となる場所に建築デザインされた店舗があり、京都は宇治平等院表参道店と二寧坂ヤサカ茶屋店が対象の店舗。
他にも京都の街中に佇む聖徳太子創建のお寺六角堂を眺めながらコーヒーが味わえる烏丸六角店や鴨川納涼床で京都の夏が満喫できる三条大橋店もあり観光地化しているスタバもある。
そんな魅力的な店舗が多い京都のスタバの中で一番通っている店舗が京都岡崎蔦屋書店に併設されたスタバ。
2016年に京都会館がロームシアター京都にリニューアルしたタイミングで同じ敷地内にオープン。
他府県の方なら「京都岡崎ってどこ?」とクエスチョンマークがつくかもしれない。
京都市民でも岡崎という地名はあまり知られていないのかもしれない。
京都岡崎とは平安神宮を中心として、ロームシアター京都、京セラ美術館、京都国立近代美術館、京都府立図書館、京都市動物園などが集結し京都岡崎文化ゾーンと呼ばれている地域。
このエリアはもともと六勝寺という「勝」のつく6つのお寺の総称で東西1.2km、南北1km以上の広大な敷地に造営された巨大寺院群があった場所。
法勝寺町をはじめ、現在でも各寺の故地に町名となって残されている。
そんな京都を代表する京都岡崎文化ゾーンにあるスタバだけあって基本的には混雑しているのだが、開店直後の8時台と観光客がまったくいなくなりひっそりとした夜8時以降はなんとも居心地のいい時間を満喫することができる。
飲食スペースは蔦屋書店と併設された1F店内と観光客にはあまり知られていない穴場エリアの3Fとテラス席があるが、自分はもっぱら岡崎公園と一体化したテラス席を利用している。
朝は心地よい明るい日差しの中で創作系の作業がはかどり、夜は静寂に包まれひっそりとした環境が1日を振り返るのに最適。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と季節を感じながらのコーヒが格別。
この時間帯は観光客よりも地元民が散歩ついでや仕事帰りに立ち寄ったりとローカルな雰囲気が雰囲気が漂っている。
そもそもこの岡崎エリアはロームシアター京都がリニューアルオープンする以前はどこの施設も17時には閉まってしまうため、夜は真っ暗闇に包まれ、観光客も地元民も立ち寄らないエリアだったし、自分も夜8時台にこのエリアに立ち寄った記憶がない。
そんなイメージがまだ京都市民には根づいているのか夜はまだまだ人が少ない。
そもそもこの岡崎エリアの弱点は飲食店が少ない。
文化は集中しているが繁華街的要素がほとんどないから夜はどうしても京都駅や河原町へ人が流れてしまっている。
1年に数回程度、京都市動物園が夜間開園しているが、動物たちのやる気が感じられず朝にいくのがベストだと感じている。
そんなひっそりとした岡崎エリアにある夜のスタバの雰囲気を是非とも味わっていただきたい。
ロームシアター京都と京セラ美術館がリニュアールし岡崎公園も再整備されたことにより、この岡崎エリアは以前よりも格段に良くなったと思う。
昼であれば行列覚悟となるが山元麺蔵やグリル子宝やおかきたで京都グルメを満喫できるし、お腹を満たしたあとは岡崎公園の木陰で昼寝をして午後のスイーツとしてラ・ヴァチュールでりんごのタルトタタンをいただき、少し歩いて丸太町通り沿いにある品揃え豊富で状態の良いアンティークに出会えるブルーパロットをのぞいてみるのも楽しい。
自分の家にあるタンスは昭和初期のアンティークで14年くらい前にブルーパロットで買ったものだが、一度メンテナンスをしただけでまったくガタがきていない。
京都には多くのスタバがあるがこの時間帯はここのスタバが最高という基準であればここ京都岡崎蔦屋書店が今のヘビーローテーション。
特に春と秋は京都に住んでて良かったと心から想う。
そんなささやかな幸福感を是非とも体験していただければ。