【無印名盤 Vol.15】 トライバルハードハウスの名手LORD Gによるフロア感覚が伝導するDJ MIX !

NYCハウスシーンの名門NITE GROOVEの鉄板DJ MIXシリーズ!

Def Mix Productionsのメンバーでトライバルハードハウスの名手LORD GによるMIX THE VIBEシリーズの中でも最もハードな選曲がこちら。

MIX THE VIBE〜TRIBAL JOURNEY / LORD G

2000年リリース
  • 1 Mike Ski / The Beginning
  • 2 Mondo Grosso / Vibe PM (King Street mix)
  • 3 Cevin Fisher / House Music (ALternate mix)
  • 4 Cevin Fisher / The Power (Cevin’s Hard Power mix)
  • 5 Pump Friction / The Sound (Club Mix & Ralphie’s Club mix)
  • 6 Level 9 / Don’t Stop (s mix, The Nuke 12″ & Bonus Krash)
  • 7 Hideki / Drama on the Dance Floor (Shunji’s Plastic Drama mix)
  • 8 Shunji Moriwaki / Beat the Drum (Original mix)
  • 9 Cevin Fisher / New York, New York (East Coast Stomp)
  • 10 Jason van Nevis / Rumba Samb (The Caribbean mix)
  • 11 Ultra Nate / Party Girl (Hard Shell)
  • 12 Ralphi Rosario / Funk It (Funk It Beats)
  • 13 Divas of Color / I’ll Keep Coming Back (Vicious Hard remix)
  • 14 Kimara Lovelace / Only You (Danny’s Twilo Mix & Phillip’s Sub Beats)
  • 15 Ananda Project / Cascades of Color
  • 16 Richard Jacques / Work It Out (Saffron mix)
  • 17 DJ Roland Clark & Urban Soul / Show Me (Def Mix Club)
  • 18 Lord G / A Latin Vibe (Lord G’s Vibe mix)

2000年ごろのNYCハードハウスといえばRazor N Guideでお馴染みのGROOVILICIOUS系やNERVOUSレーベルが活発にリリースしていましたが、このNITE GROOVEはハードではあるけれどどちらかといえば大人のビターな感じ、玄人受けが良いほどよいハード加減に定評がありました。

曲自体に派手さがなく地味な展開の曲も多いので、DJの選曲・テクニック次第では良さを半減させてしまうこともあることからDJのスキルが問われるレーベルでもあります。

DEEP系の選曲に少しハードな味付けをしたい時のスパイスとしてこのレーベルの曲をよくかけてました。

そんなレーベルの曲をここまでハードな展開に仕上げたのはこのLORD Gが一番ではないでしょうか。

そして、このMIXは起承転結のストーリー仕立てが抜群に上手く、フロアの熱気をうまくコントロールして構築させていき、ラストのA LATIN VIBEで見事に発散させてくれます。

Mike Skiの「これから始まる」というアカペラからMondo Grossoの名曲VIBE PMのパーカッションの部分のみを使用していて気付いたらCevin FisherのHouse MusicからThe Powerへ怒涛の早繋ぎを披露、この約3分間はまるで1曲かと思わせるほど違和感なし、これからのピークに向けての前菜のようなMIXです。

トライバルとディスコがうまくかけ合わさったPump Frictionからカットイン繋ぎが見事に決めたNite Grooveの大ヒット曲、サトシトミイエと木村コウのユニットLevel 9のDon’t Stop。

当時のハウスDJはほとんどの人がこのドドンスタタをよく使ったモノです。

7曲目から11曲目がこのMIXで一番ヒートアップする場面です!

HIdekiからUltra Nateまでは怒涛のハードトライバルの嵐!!

ここまでの流れはフロアが歓喜している様子が目に浮かびます。

Ultra NateにこんなにカッコイイRemixがあったのは驚きです。

彼女といえば歌ものですが、このRemixではUltra Nateのヴォイス・ネタ使いで中盤から展開してくるピアノループとあわさって抜群にかっこいい。

そして全く違和感を感じさせない繋ぎでRalph RosarioのBeat DubをMix。

まるでUltra Nateの曲の続きかと思うくらい自然なミックス、見事なミックステクニックです。

13曲目以降は歌ものハードミックス、Johnny ViciousとDanny TenagliaがNYC仕様にRemix。当時のNYCハードハウスシーンを象徴するような音作りです。

14曲目まさにHex Hector節のBeatが炸裂する16曲目もDubヴァージョン。

Hex HectorによるMisiaのRemix「忘れない日々」のBeatまんまです。

メインミックスではなくDubヴァージョンを好んで選曲するのがLOAD Gのうまいところ。

地味だけど確実にビルドアップさせる選曲、このDubヴァージョンの連続セレクトはラストのA LATIN VIBEへの伏線、見事に回収できています。

中盤ハードトライバルで攻めてラストに哀愁漂うラテンハウスA LATIN VIBEで締めくくる起承転結がはっきりした選曲です。

気になる内容はこちら↓ おすすめは5,7,10,11,14,18太字は超おすすめ

20代の頃はこの選曲が少し物足りなかったのですが、今、改めて聴くとこの程よいハード具合がちょうど良く、気分を少しあげたい時に聴いています。

他にもNite GrooveのMix The Vibeシリーズはハウス界の重鎮たちが勢揃い、Apple Musicで聴けるタイトルも多数ありますので20代の頃、クラバーだったアラフォーの方はぜひもう一度聴いてみてください。

今の方がグッとくるものがありますよ🙂

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