某大手レコード店元バイヤーがおすすめするそこまで売れていないけど中古であったら聴いてほしい名盤シリーズ。
今回はこちら。
DERRIC L. CARTER / ABOUT NOW
1 Derric L.Carter / Expect From The Autobiography Of Miss Jane Pittman
2 Money Chocolate / Keep The Love
3 Eddie & The Egg / Me & My Watermelon
4 Rasoul / Get Down Wit Yo Bad Self
5 95 North / Funk With Me
6 De Pompidou / Girly Souly
7 Kojak / You Can’t Stop It
8 Stan De Mereuil ET L’Anglais / Le Rocher
9 2nd Shift feat.Heather / Somethin’Else
10 Appleseed / Pimpin’ In Sao Paolo
11 6400 Crew / Brother’s Hand
12 Deaf’n Dumb Crew / Holiday On Night
13 Mel Hammond / Intention
14 Somore / Refuse
15 Paul Johnson / You Got To Get Over
16 Disco Dudes / Boogie Down
17 Track Assassin / Gimme’da Drumz
18 Sebastian Leger / Come On
19 Flat Funk / Flat Funk-Flat Funk
20 D.Behar / Sport Et Detante
21 Hans Nieswandt / Freaks,I See Life
ファンキーで図太いビートに絡みつくソウルフルでジャジーなウワモノが特徴的な第2期シカゴハウスを支えたデリック・カーターによる2001年に発売されたDJ MIX CD。
デリックの持ち味が存分に活かされたファンキーなグルーヴをキープしながら展開の少ないシカゴハウスをショートミックスで上手くストーリー仕立てに築き上げていきます。
オープニングはミス・ジェーン・ピットマンの自伝の朗読からMoney ChocolateのアカペラをEddie & The Eggsのビートに見事に被せています。
西海岸ハウスの重鎮RasoulからDe Pompidouまでたたみかけるようなファンキーグルーヴで攻めてきます。このミックスこそザ・デリック・カーターという感じです。
シカゴだけでなくフレンチ産Kojakによるメロウ&ファンキーな名曲から、かっこいいながらも展開が少なく上級者向けトラックのLe Cuirにボイスサンプルを被せてアレンジ。
デリックカーターによる図太いビートに特徴的なボイスサンプルを被せて最小限な展開で再構築されたSomething’Else。
Track.10からファンキーでメロウなグルーヴに変換してきます。
抜群のタイミングで投入してくる清涼感抜群のHoliday On Nightのジャジーなヴァイブにノックアウトされます。
最初のアカペラを除けば唯一の歌ものI Refuse。
シカゴハウスの重鎮Paul Johnsonによるスウィート・ソウル・ガラージネタ使いのYou Got Get Over。
ディスコな感じが今までのファンキーな選曲に程よいスパイスを効かせてます。
Paul Johnsonからはまたファンキーディスコハウスな選曲が続きます。
当時この曲がかかればフロアが歓喜するフィルターディスコハウスの決定版Sebastian LegerのCome On。
この跳ねっぷりはフロアを急激に沸かす力があります。
終盤はFlat Funkのようにややディスコテックで幕を閉じるかと思いきや、EMMA HOUSE 2000に収録されていたHans Nieswandtのこれから幕をあけますみたいな曲で余韻を残しながら幕を閉じます。
実にファンキー尽くしな全21曲74分。
シカゴ〜西海岸ハウス選曲のミックスCDは当時あまりなかったのでこれはかなり重宝した一枚。
数多く聴いたDJ MIX CDの中でもTOP10に入るくらい聴きまくった一枚です。
このCDはけっこう見つけるのが大変かも知れませんが、Apple Musicでデリック・カーターのライブDJ MIXが聴くことができます ↓
とても癖になるグルーヴ、もし中古で見つけたら迷わずゲットおすすめです🙂