無印名盤⑤ RICHIE KOTZEN/GREG HOWE「TILT」

某大手レコード店元バイヤーがおすすめするそこまで売れていないけど中古であったら聴いてほしい名盤シリーズ。

今回はバイヤー時代に激プッシュしていたテクニカルギタリストの総本山「シュラプネル」よりリリースされたリッチーコッツェンとグレッグハウによる共同作品。

リリース時期はリッチーの名盤「MOTHER HEAD’S FAMILY REUNION」後の95年リリース、2人ともプレイヤーとして円熟期を迎えていた頃、リッチーがフュージョンに傾倒するきっかけともなった作品です。

2人ともシュラプネルの中ではテクニカル推しではなく幅広い音楽性で多用なギタープレイを聴かせるギタリストですが、今作ではフュージョンロック路線、ややグレッグハウの影響を感じさせる1枚です。

収録曲は2人の共作ではなく共に4曲ずつ提供、5曲目のスティーヴィーワンダー作「コンフュージョン」がカバー作という構成。

マスタリングも凝っていて左チャンネルがグレッグのソロ、右チャンネルがリッチーのソロ、凄腕ギタリストが共演すればやはりギターソロの応酬合戦が聴きどころであります。

↓おすすめは①②⑤⑨

オープニング「TILT」はこれまでのシュラプネル路線と一味違ったフュージョンロック、押し寄せてくるファンキーなギターリフに美しい旋律を奏でるメロディー、このアルバムの期待が高まります。

次の「CHASE THE DRAGON」はファンキーなワウギターでグイグイ押し寄せてくるリッチー作のフュージョン。

この曲はリッチーの次のソロ「THE INNER GALACTIC FUSION EXPERIENCE」彷彿させます。

リッチーはひたすらファンキーフュージョンに対し、グレッグはメロディー推しで両者共にそれぞれの個性が光った名曲揃い。

是非是非聴いてみて下さい😀

ちなみにこのコンビは97年にも第2弾をリリースするのですが、ジェフベックの「レッドブーツ」を面白いアレンジでカヴァーしています。

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