ファンキーで図太いビートに絡みつくソウルフルでジャジーなウワモノが特徴的な第2期シカゴハウス黎明期を支えたのがこのデリックカーター。
90年代から活躍し、今もなお現役というデリック•カーターですが発表されているDJ MIX CDは意外と多くありません。
そんな貴重なDJ MIX 音源をApple Musicで3タイトル聴くことができますのでご紹介します。
Boiler Room:Derrick Carter in Chicago,May 21,2015
こちらは2015年にデリックの故郷シカゴで行われたDJ LIVEを収録。
デリックらしいファンキーな選曲な序盤で盛り上げ、中盤からハウスクラシック〜ソウルよりな選曲。
First ChoiceやLoletta Hollowayなど大御所が登場しますがレアなRemix使いでデリックらしい意表を突いた選曲。
終盤のロバートオーウェンズのアシッドよりなハウストラックにリル・ルイスのフレンチキスのシンセループの相性の良さが生み出すグルーヴはフロアが歓喜に包まれています。
そしてこのフレンチキスにアカペラを被せてヴォーカルソングにしてしまうという離れ業を披露。
シカゴでのプレイということでBack To Basic的な内容です。
Boiler Room : Derrick Carter In São Paulo,May 23,2018
灼熱の国、ブラジルサンパウロでのLIVE MIX。
ラテンな陽気がそうさせたのかデリックのプレイが冴えています。
デリックカーターらしいファンキーなシカゴハウスが堪能できます。
Boiler RoomのプレイはYoutubeでも観ることができるのですがお客さんも終始ノリノリです。
特に12曲〜14曲あたりのミックスはこれぞシカゴハウスの真髄というべきファンキービート、とてもオススメです。
ここでもフレンチキスが登場。
今回はスティーヴィーワンダーのSupersutitionのアカペラを被せています。
Pride 2021 DJ MIX
2021年最新のDJ MIX。
こちらは歌もの多めで一番聴きやすい内容です。
中でもはっとさせられたのが9曲目、若き天才と称されているジェイコブ•コリアーによるスティーヴィワンダーの名曲Don’t You Worry Bout a Thingのカヴァーのハウスアレンジ。
そしてTEI TOWAの名カヴァーでお馴染みデニスウィリアムスのFree!
長いイントロから急展開してヴォーカルが入るあたりはナイスアレンジです。
Apple Musicで聴けるDerrick Carter DJ MIX 3選。
2000年ごろに発表されたMIX CDの出来が良すぎてそれ以来のファンですが、今のプレイも昔同様のファンキースタイルが継承されていて衰えを感じさせません。
シカゴハウスがまだという方はこのデリック・カーターを強くオススメします😀